第1話 アルフォンス(帝国軍人・空軍第三部隊"蝶"所属)

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第1話 アルフォンス(帝国軍人・空軍第三部隊"蝶"所属)

「帝国軍人空軍、第一部隊"龍"!」 「「はっ!」」 揃えたように声が返ってゆく。 いや、"揃えたように"じゃなくて、揃わないといけない。 「第二部隊"蜉蝣"!」 「「はっ!」」 「第三部隊"蝶"!」 「「はっ!」」 俺も左胸に握り拳を当てて返事をする。 「新たに隊員が増え、益々気を引き締めて君達には行動して頂きたい」 恰幅の良い空軍の総司令官殿がそう言った。 「「はっ!」」 これには全員が答えたので鼓膜が破れそうなくらいだ。 「では、解散!」 これには皆、胸に拳を当てたまま無言で彼を見送る。 はぁ。 姿が見えなくなるとほっと肩の力を抜いた。
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