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多分、彼女が無傷だったのは風の精霊と相性が良いからだろう。
「それで?」
「それでもクソもない。それ以来、声を掛けられるようになったんだ」
彼女が言うところの"会いに来てやった"というやつだな。迷惑な限りだ。
そう言えば、彼女が軍人学校の主席であると知らなかった俺は『女のくせに坊主みないな頭して性別捨ててんの?』と返したんだよな……。
知ってたらああは言わなかった。と、思う。思うだけだけと。
因みに、彼女は人に"ダサ"といったくせに長く伸びた髪を赤色に染めている。
前に感想を求められ『血の色みたいだな』と正直に答えたら一本背負された。
「良いなぁ~」
どのへんが?ダサとか言われんのが?
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