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ちなみにヘルス先生は平民出身でゼロから始まった大天才としてとも有名でこの半生を劇として流行らせたのもヘルス先生だったりする・・・ヘルス先生すごいわあ。
せやけど、獣人さんの気持ちもわからんくはないで?俺も最初は"そんなんありえん"と思ってたんや...でも、ずっと一緒におったらわかる。ヘルス先生は大天才で凄い人やって!
・・・まぁ変な人には変わりないけどな。
「所で君はどうしてこんな王都の外れに外れた場所を挟むようにドデカい森林と魔物の住処を囲まれた場所に来たのかね?人間の国へ行く途中という訳でもないだろう?」
「・・・」
「ふむ、なるほど・・・幸福を探しにきたと言うのだね!素晴らしい!!私を求めこんな王都の外れに外れた場所を挟むようにドデカい森林と魔物の住処に囲まれた場所に来たその努力は認めよう!」
「なんも言ってねえだろ」
「先生、たぶん読心魔法使っとるんやと思うで」
もうヘルス先生なら何でもありなのだ。
「ふむふむ、それで"幸福の魔術師"という名を持つ私に会いに護衛も振り切ってここまで来たのだと!なんとも!!」
「先生、この前は"奇跡の魔術師"って言うとらんかった?」
「それは38個目の通り名さ、幸福の魔術師は79個目の方」
「あー、そんで最後が伝説の魔術師やったよなあ」
「全部で138個も通り名がある!私に似合う通り名ならば何でも受け入れよう!何故なら私が大天才だからだ!!!ふーはははははははは!!」
高笑いし続けるヘルス先生を呆れたように見る獣人さん、そろそろ離して欲しいんやけど...あかんかな。
モゾモゾと隙間から抜けようとすると獣人さんはガッシリ俺の腕を手で掴んで囲い込む様に頭を俺の頭上に乗せてきた。なんでや!!
ちょっ、まっ!!匂わんとって!!お風呂さっき入ったけどめっちゃ恥ずいから!!まだちょっと臭いんかなって思ってまうから!!
「はははは!!____ふぅ、さて君の望みである幸福・・・というものだが私に会わずとも見つかったようだ」
「俺の・・・幸福」
「そうだ、メリ君が君の番_幸福_なのは言わずともわかるであろう。まぁ純血の獣人と雑種である獣人では中々の確率だがな、まぁおめでとう」
「こうふく?俺が?どういう意味なん??」
「じゃあ___」
「まぁ、連れて帰らせないがな!!メリ君はまだまだ私の助手として働いて貰わねば!!では解散!また何か御用ならばこの私、大天才のヘルス・ドクァンダーに!!」
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