第1章【大天才と第三王子×ショタ】

6/10
前へ
/12ページ
次へ
パチンと音が鳴り響き、それと同時に現れた魔法陣が俺と獣人さんを引き離し獣人さんはそのまま消えてもうた...助かったけど納得出来んかった事が多い気が...そもそも誰やったんや、あの人。 脳裏に、魔法の力で突き放された事に驚き怒りを見せる獣人さんの顔が嫌でも染み付いてくる。 めっちゃ怖い顔やったわあ...お化けみたいや。 「大丈夫なん、あれ?」 「すぐにまた来るだろう、王都まで送ったから早くて・・・13日ぐらいだろうな!」 「それ、休まず走り続けた場合とちゃう?」 「彼ならやるだろう!」 さぁ、今日もキビキビと動きたまえ!と俺の背中を押すヘルス先生。 なんやようわからんけど... ヘルス先生がする事やから問題はないやろうと俺は考えるのをやめた。 ___あれから10日経って、ヘルス先生の独り言を聴いていた。 いつもは聞き流すんやけど、 「私はウェルネス殿下を初めて見たが前陛下に似た容姿だったな!第三王子と言えども王族の血は変わりないというものだ」 「え、だいさんおうじ!?」 なんて恐怖の言葉を聴いたらさすがの俺もビビる。あの獣人さんはこの国の第三王子という事実、王位継承権が無いわりに剣の才能がピカイチで勝利の神として崇められるとも言われた人物だった事を、俺は初めて、知った。 えぇええええぇぇええええ!? そんな人物が血塗れで倒れとったん!?それを助けたん俺!?!?
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加