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アリスside
頬に手を当て首を傾けると小さな声で反対してくれた
「それは嫌です‥‥‥でも私‥‥‥」
「だから早急に顔合わせを行う。そしてその白雪さんの知識を話して欲しいんだ」
「知識って」
「勿論、現世の事はなるべく伏せて話して欲しいけど分からず屋が多かった場合は芝居を打つから」
「聖女だって?」
「そう、国の問題点を答えてくれれば良い。はっきり言ってこの世界は遅れてる、当たり前だけどね?白雪さんにとっては小さな事でもこの国では経済を動かせる事もあるんだ。勿論僕も同席するよ」
「あのアリス王子‥‥‥それがもし上手く言ったら私はアリス王子の婚約者として出席する事になるの?」
「早い段階で納得させられれば‥‥‥‥‥‥嫌?」
好きだと気持ちをお互い確かめたけど早かったかな?
しかもいきなり聖女になって‥‥‥だもんね。
無理を強いるなら養女の件もお願いしといた方が良いのかも知れない
「嫌じゃない‥‥‥嫌じゃないけど聖女になれるのかなって不安と‥‥‥問題を忘れてたなって」
「問題?」
「私の異世界の行来の回数」
「そうか、後一回向こうに戻る事になるんだよね?」
その話しは幼馴染に聞いていた
三回目でこの世界に留まるかどうか決めるのは白雪さんだけどその時期は彼女が決められないらしい
でも時間の流れがかなり違うのは僕と同じで向こうが長くても此方に来るとたったの一日とかしか時間が流れていない
だから僕は向こうで色んな本も沢山読めたし言葉も仕事も覚えられただから最初に目覚めた時は一番に姿と時間を確認したよ
「多分なんだけど‥‥‥その時期が何時になるか、それと」
「それと?」
「‥‥‥ちゃんとアリス王子の所に戻って来れるのかなって心配にもなってるの」
「‥‥‥‥‥‥」
「あまり長く戻って来れなくなったりしたら‥‥‥アリス王子っ!急に‥‥‥」
「ごめん‥‥‥でも嬉しくて」
思わず抱き締めてしまった
だって当たり前の様に僕の所に戻って来るって言ってくれたんだよ?
三回目と言う事は白雪さんにとっては大事な選択の時
この世界に戻らないって選択も出来る筈なのに
「僕の所に戻って来てくれるって」
「あ‥‥‥うん。なんか当たり前に答えちゃったけど結構大事な事なんだよね‥‥‥」
「でも即答してくれた」
身体を話して顔を見ると白雪さんの目が泳いでて此方を見ようとしないから顎を持って口付ける
「‥‥‥っ‥‥‥んっ!」
「口開けて?」
いきなりの事に動揺しちゃったのか素直に唇を離すと言葉の通り小さく口を開けてくれた
直ぐに自分の舌を白雪さんのに絡ませ深く口付ける
逃げようとする舌を追い掛ける様に絡めるとと身体の力が抜けたのか僕に体重を預けてくれるその仕種に更に求めてしまう
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