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彼女はレラさんと言ってアリス王子の乳母だった方の娘だそう。
歳も近い事からアリス王子とは兄妹の様に過ごさせて貰ったらしい。
レラさんは早くから城に仕える様になって若いけど侍女長をしている。年齢は二十歳だそうだ
成人はしてると思ったけど二十歳かぁ~若い。
侍女長だからしっかりしてるから成人してると思ったけど淡いドレスとか化粧とか可愛くしたら何処かの十代の令嬢にしか見えないだろう
「お恥ずかしい年齢ですみません」
「え?」
「二十歳を越えてるのにまだ未婚ですので‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
恥ずかしそうに私にお茶を煎れてくれるレラさん。私を直ぐに座らせてくれ同じ様に座って欲しいとお願いしたけど頑なに拒否されて横に立ってる
「侍女の中には未婚の者も居ますがまだ年若い娘ばかりです」
「‥‥‥‥‥‥」
ごめんごめん、ちょっと辛くなって来たんだけど
レラさん‥‥‥絶対に私の年齢間違えてるよね?
それとも知ってて意地悪してるの?
え?!
どっちなの?
意地悪も有り得るっちゃー有り得るんだよね、アリス王子と兄妹の様に過ごしてたって‥‥‥本来はそれは認められないんじゃないかな?よく分からないけど乳母の娘で貴族とかではないらしいから‥‥‥って何だ!この嫌な女の典型的な考えはっ!
ガシャっと飲んでたカップを皿に乱暴に置いてしまう
「申し訳ありませんっ!侍女ですのに長々と‥‥‥不快な思いをさせてしまいました」
「否‥‥‥違うの」
「‥‥‥お口に合いませんでしたか!?申し訳ありませんっ!」
「だから違うって‥‥‥ちょっと下げなくていいの!」
どうしよう?
何だか全部裏目に出てる様な気がするし私が凄く嫉妬深い奴みたいな行動を取ってるのも嫌だ‥‥‥でも居心地が決して良いとは言えないのは確か。
「白雪姫?」
「やめて‥‥‥私は姫じゃない‥‥‥えっと色々お世話して貰っちゃってるけど姫じゃないし‥‥‥レラさんみたいにアリス王子と仲良くもないし、歳だってっ!レラさんが若くなかったら私も一緒‥‥‥と言うよりお局クラスだし」
ヤバイ泣きそうだ
そう姫じゃないのに色々してくれる事に慣れてる自分が情けなくなってくる
アリス王子が優しいから腑抜けになってしまうのが当たり前みたいに受け入れては駄目だっ!
本物の駄目異世界人が出来上がってしまう
「あの申し訳‥‥‥」
「謝らないで下さい。それと今日はアリス王子に頼まれたのですか?」
「‥‥いえ、私からご案内をさせて欲しいと伝えました」
「もう行く場所とかは決まってたりします?」
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