この熱が私を

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この熱が私を

「この校舎も最後の見納めかー」 『そうだね』 今日でこの学園も卒業、もう毎日みたこの景色も見納め 桜の木の下で、友人の木野下さんと感傷に浸っているとバスケ部の後輩達は歩み寄ってきた 「鴻上先輩!」 「鴻上先輩卒業おめでとうございます~」 『ありがとう』 「あ、ついでに木野下先輩も!」 「ついでってなんだよ!お前は相変わらず私には雑だな」 「まぁまお木野下先輩~ついでにおめでとうございます」 「だからついでにってなんだー!」 「いやん恐ーい!」 「恐い~」 「待てやコラァ!!」 木野下に怒鳴り散らされ、後輩達は走去って行く 「待てっつってんだろうがァ!」 木野下さんもそれに組み付くように追いかけていく 「へ~おっかけてくんだけどぉマジ卍」 「ははっ!因み卍ってどんな意味だっけ」 「さぁね~」 「知らずに使ってんの?!あ、鴻上せんぱーい!」 『ん?』 「愛が校舎の方で待ってるみたいなんで行ってあげて下さーい!」 『うん』 「なんか2人だけで話したいことがあるみたいでーす!」 『分かった』 あれ?けど校舎の中のどこ? 『ねぇ!』 「木野下先輩そんな走って明日大丈夫ですかぁ?」 「だよね~」 「うるせぇんだよ!年寄り扱いするな小娘供が!」 「小娘って!」 「マジ卍~」 あ、行っちゃった どこにいるのか聞くまでもなく2人は木野下さんに追いかけられて遠ざかっていく 自分で捜すか
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