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15:35 家に帰ると3人分の靴が並んでいた。 一瞬何かの間違いではないかと思ったがすぐに理解した。 私が家にいなかった間に誠也が帰ってきていたのだ。 血の気が引いた。 バタバタと音がして玄関前のドアが開いた。 「千晶さん!」 何故か半泣きの誠也が出てきた。 怖い。 何をされるか、何を聞かれるか。 思いつくだけの全てのことを頭に浮かべ何て言い訳をするか誠也が近づいてくる間に全力で考える。 けど、ダメだ。 何も考えられない。 終わった。 「どうしよう千晶さん、一樹が熱出た·····」 「え··········?」 一樹が、熱·····? 「保育園から連絡あって迎えに行ったんだ·····どうしたらいい?」 「あ、え·····それは、あ、今一樹は?」 父である誠也に母の千晶より先に連絡がいくなんてありえない。 「冷えピタ貼って寝かせてるけど·····」 靴を脱いで一樹の元へ急ぐ。 さりげなく携帯を取り出す。 佳澄の家にいた間に千晶の携帯に保育園から着信が入っていた。 そして、誠也からも。
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