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青い白昼夢
今でもたまに夢に見る。
私を呼んで肩を寄せ笑い合ったひと。
その人に会うために学校に行き、その人と話すために日々を過ごし、もっと近づくために自分をさらけ出した。
思春期は私に残酷な現実を突きつけたが、それでも傍にいたかった。
幾度となく告白して付き合って触れたいと思った。
だがそれら全てを押し殺し、一番近くで見つめ続けた。
先生は知らなかったでしょ?
私があなたのこと好きだったって。
嘘をつき続けることで生まれた諦めを噛み締める私にとって、あなたにまたどこかで会えるかもしれないと期待するのは一種の自慰かもしれない。
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