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俺は銀行から1000万を下ろして奴に手渡した。俺は途方に暮れながら再び街を歩いているとふとあることを思い出した。
「あのとき拾ったキャッシュカードだ」
軍事施設の情報司令室で偶然にも発見した1枚のキャッシュカードの存在を思い出した。
俺は吸い込まれるように近くのコンビニへ駆け込み、ATMに拾ったキャッシュカードを入れると、ATMの電源が落ちてしまう‥
「何だよ、故障かよ」
俺は先ほど1000万円取られた苛つきからATMに蹴りを入れていると‥
「痛いですね」
画面にはチャイナ服を着た見た目、13歳くらいの可愛らしい少女が映し出された。俺は奇怪な眼で少女を見つめると‥
「ようこそ回生銀行へ、私は案内人の安藤 美羽と申します」
「回生銀行? 」
「あなた、私が見る限りだとかなり危険なお仕事をしているとお見受けしました」
「よく分ったな。俺は世界のCIAに所属したことのある男、柊 晶だ」
俺は人目を憚らず戦隊ヒーロー顔負けの決めポーズを決めてやった。
パチパチパチ
「格好いいですね。ココで提案なのですが宜しければ私の銀行口座を開設いたしませんか? 貴方には死相が出ていますよ」
「俺は死相より歯槽のう漏だ」
美羽の話によると回生銀行というのは読んで字のごとく死んだ場合、預金残高から一回100万を決済すると生き返ることが出来るというプリペイド式。
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