第2話 刺客

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ピコーン メールを受信するアラームが聞こえ受信メールを開くと。 「100万円引き落としました。残高900万円です」 案内メールを見て損した気分に陥った。ため息交じりでもう少し頑張れば何とかなったかもと指先の皮を噛みながら後悔した。 しかし周りの客も俺を心配そうに見つめていたので何ともないことを伝え、俺は先ほどの男を急いで追いかけることにした。 俺は怒りが収まらず大声で叫びながら男を追いかけた。 すると余裕を見せながら歩く男の姿を発見したので、恨みを込めて強烈なドロップキックを奴の背中に食らわせた。 ドーン 「ひええ、なんで生きているんだ」 「ウルセえ。次はお前が死ぬ番だ」 俺は拳に怒りを込めて奴の顔をボコボコに殴ってやった。周りの通行人も怯えた表情で俺を見つめ、若い男も顔面鮮血まみれになりながら必死に震える声で命乞いをしたので、大通りは一時騒然となった。 「た、助けてくれ。俺はただ雇われただけだ」 「オラ早く言え、お前らのボスは誰だ? 」 「それは‥ 」 パシューン 消音器(サイレンサー)で抑えた銃声が微かに聞こえると、銃弾は男のこめかみを貫き事切れてしまった。
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