第2話 刺客

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キャアアア 鮮血が地面に広がると辺りには悲鳴が飛び交い街は大混乱と化した。 遠くからはパトカーのサイレンが聞こえ、俺はマズいと思い、人混みをかき分けてその場を立ち去ることにした。 「どこから狙っているか分らないぜ」 高層ビルが並ぶ摩天楼をいつ何処から狙撃してくるか分らない恐怖と闘いながら当てもなく、息が切れるまで走り雑居ビルの隙間に避難することにした。 奴からは俺の存在は手に取るように分ってしまうため、見えない敵(インビジブル)の恐怖で緊張感がピークに達し、深呼吸をして休んでもなお心臓の鼓動が落ち着くことがなかった。 「一体、何だよ‥ 」 ポツポツポツ 急に雲行きが怪しくなり次第に雨脚が強くなり出してきた。雨のお陰で視界が悪くなり俺を狙いにくくなった。俺はヨッシャと叫びながら再び駅に向かうため歩き出した。 「やったぜ、やはり運気が俺に向いてきたぜ」 妙な自信がこみ上げてきたせいで先ほどまでの警戒心が薄れてしまった。 「やっと駅に着いたぜ」 新宿駅前の交差点に着いた俺は目の前で信号が変わってしまい再び、狙撃手への怒りがこみ上げてきた。 だがガールズバーに行けば気分も優れると思い、舌打ちを成らしながら待っていると周りには傘を差した歩行者が集まりだし、あと少しで信号が変わると言う時に‥ カチャ
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