愛すれど愛すれど

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愛すれど愛すれど

愛しても愛しても 拭いきれない切なさが 心の何処かに残っている 愛しても愛されても 言い様のない寂しさが 影となってつきまとう 側にいて愛し合っても 遠く離れているかの様に 叶うことのない想いが 気分を沈ませる  この不安定な思いが 愛という不完全な感情に 刹那の生命を吹き込む それは常に息苦しさを伴う息吹 そして不完全であるが故に 愛は成立する
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