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時を越えゆく
微睡みの中の幾つもの部屋
そして数え切れない光と共に
甦るもの
記憶は時に自分自身を惑わせる
今の一日に関わり合って来るはずのない
遠いあの頃が
まるで昨日のことの様に息づき始める
無数に横たわるのは永遠の日々
そこには優しく迎え入れてくれる世界がある
あの日を思い返すことで感じている今の感傷は
いつの日か今を思い出すことで再び覚えることになるのだろう
それは永遠にも似た連鎖
そしてひとりで垣間見る永遠は
いつか聴いた子守唄の様に
切なく優しかった
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