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帰宅後、夕食に就いた健は、奇しくも身がピンク色に輝く鯛の姿造りが彩りよく盛り付けられているのを眼前にして母に聞いた。
「お母さん、今日は何か目出度い事でもあったの?」
「そうよ、お父さんがねえ、課長に昇進したの」
「へえ、そうなのか、おめでとう、お父さん!」
「ありがとう、健。さあ、お前もお食べ」
「うん」と健は返事してから特にピンクがかったお造りを選んで箸でつまんで山葵醤油を付けて食べてみた。
「ぷりぷりしててうめえ!そう言えば、僕も目出度いことが有ったんだ!」
「えっ、どんなだい?」「どんな?」と父母が尋ねると、「それは言えないよ!」と健は答えるなりにやにやして朋美のピンクのパンツを想像するのだった。
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