私の数字

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 大型トラックに引き潰された子の後を追うように、事故死や怪死が続いた。  階段からの転落死、川に落ちて溺死、家の火事で焼死……今まで見えていた寿命がどんどん短くなっていくと思ったらこれだ。  同情するつもりはないが、あんまりだろう。  いじめっ子たちが居なくなっても、私の日常は変わらない。  陰口というノイズが消えただけだ。  それを喜ぶ気も起きないが、周りの人間には違うように見えるらしい。  私が彼女たちを殺して回っているという噂がたった。  そして、その噂を流した子達も次々と死んでいく。  ――ああ、私が穏やかに過ごせる場所などこの世界にはない。  それでも自死を選ばなかったのは、ある意味プライドが強いからだろう。  自分自身を殺す価値があるとも思えない。  ただ怠惰に生きて死ぬ。それが私の運命。  鏡を見れば映る数字。私の寿命。  鏡写しになっていて気がつかなかったが、周りで死んだ人の数だけ、私の寿命の数も増えていた。 ー終ー
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