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「何だ?」
思わず魔法発動が止まる。
それほどにオルルドは固まっていた。
白い光がまるで海の魚が泳ぐように自然な円を描き、次の瞬間全てのサイクロプスの頭部を貫く。
一瞬、正に一瞬にして屍となるサイクロプス。
「何が起きている?」
オルルドには何が起きたのか理解出来ない。
ただ、オルルドの足はいつのまにかサイクロプスの手から抜け出していた。
・・・・・・
「ご苦労だった」
「はい」
「見事なものだな」
「大した事はしていません」
「謙遜も時には嫌味に聞こえるな」
「そうですか」
カイにすればサイクロプスの100や200は物の数ではない。
戦闘が好きな訳ではないが、一度戦い始めると敵を殲滅させるまでは動きを止めない、いや、止める事が出来ないのだ。
(これで天使か....どこが天使だ)
人間を守ったわけではない。
現に450名の兵士が死んだ。
天界は人間がいくら死のうが関係ない。
ただ、現れた魔族を駆逐するだけだ。
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