それぞれの招待

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カイが目を覚ましたのはベッドの上。 「病院?....助かったのか」 「いえ、残念ですがここは病院ではありません」 どこからとも分からずに聞こえる女性の声。 「え?....あれ?僕は....ケガもない?」 「はい、今のあなた様は精神生命体です」 「せ、精神生命体って事は....死んだ?」 「ご理解頂けて助かります」 「そうか....やっぱり無謀だったか....あ!ゲンはっ?」 「残念ながら....」 「僕が飛び出したから....ゲンに謝りたい」 辺りを見渡すカイ。 しかし、カイの周囲は霧のようなものに包まれているため、何も確認できない。 「ここにいるのは僕だけ?」 「はい、あなた様は選ばれた存在です」 「選ばれた?」 「あなた様はこれから天界へ転生していただきます」 「は?天界?転生?」 「そして天界を統べる御方になって頂きます」 カイの体が光に包まれていった。
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