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「だから、人間もエルフも魔人も獣人もドワーフも関係なく平等で安心して暮らせる豊かな国を造りたいってカミラが言ったんだ」
「カミラが....」
「多分メリッサがあのカミラがって言ったね」
「『あの』は付けてない....」
「どうかな?たまたまというか、崩壊した国があったよね?あそこを上手く使えばいけると思うよ....元勇者も手伝ってくれるしね」
「勝手な事を....」
柳沢も笑っている。
「獅子族や龍人族、ハイエルフやドワーフにも話を通して女神の神託って事で他の国にも認めさせちゃえば....まあ君たちに逆らうと国が滅ぶから、誰も文句は言えないとは思うけど、とにかく平和で楽しい国を頼むよ、女神の加護もあるんだから....じゃあよろしくね!」
「以上です....全く....新しい国家....はあ....」
ハルモニアが大きなため息をつく。
「カミラとマッパ....すっかりこっち寄りだな」
「国か....面白いかもな」
「君たちがやるなら私も出来る限りの協力はする」
「柳沢さんがそう言ってくれると頼もしく感じる、なあゲン」
「そうだな、かなり先は長くなるとは思うがやりがいはあるな」
カイとゲンの気持ちが固まった。
・・・・・・・
ロマイク。
人口はゼロ。
大地は荒れ果て、正に荒野と化していた。
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