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「現状ロマイクはただの荒野だからな....他の国から何か干渉はあるのか?アノン」
「いえカイ様、確かに国籍不明の輩が入り込んではいますが、おそらくは冒険者の類いかと....」
「冒険者があの荒れ地で何を?」
「ゲン様、ロマイクは確かに荒れ地ですが、鉱脈は特筆すべきものがあるかと」
「ほう?金の鉱脈でもあったか?」
「金、ミスリル、オリハルコンなどですね」
「一攫千金を狙う冒険者か」
「その件に関してですが」
メリッサだ。
「龍人族が定期的に巡回し、冒険者を牽制しているようです」
「あの三匹か....龍人族に防衛を任せておくかな」
「ゲン様、ドラゴンを匹で数えるのは....」
「・・・・個?」
「話を進めます、旧ロマイクには鉄鉱石なども豊富で、将来的にはニホンと協力する事で一大産業となるかと」
「じゃあそれに見合う人材が必要だな?アノン」
「はい、今日は来ていませんが既に決まっております」
「ドワーフの兄弟と熊人族か?」
「カイ様....良くご存知で」
日本刀を制作できるドワーフの兄弟、ボンドとアロンだ。
熊人族はかつてカイとアノンが強制労働から救った鉱脈を探しだすスキルを持つ種族。
「熊人族が探してドワーフが打つか....どんなものが出来るのか楽しみだな....ところでシンバ」
ゲンがシンバを呼ぶが、少し口調が強くなっている。
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