189人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあそれでいくか....ドリー、俺たちは人族の一般常識が欠けてるからおまえが相談役な」
「え?わ、私がですか?」
戸惑うドリーを無視してシンバを呼ぶゲン。
「シンバ」
「はい」
「国を守る軍隊を作れ」
「はい?」
「他国がこの国に攻めてくるとは考えにくいが、脅威はどこにでもある....魔物や盗賊、それから悪魔とかな、そういうものから国民を守るんだ、やる気のある奴を集めて軍隊を作れ....シンバ隊長」
「は、はいっ!」
「ゲン、なかなかの大臣だな」
「うるせえよ、おまえも考えろ....ていうかおまえが考えろ」
「ははは、それじゃシュウトとケイト、それからミーとケイもいるか?」
「はい、ここに」
ニホン人のシュウトとケイト、猫族のミーとケイ。
「おまえたちはニホンで色々と学んできたな?」
「はい」
「この国の学校を任せる、教育委員会を発足させる」
「かしこまりました」
あの子供たちも立派な大人になっていた。
「そういえばポッチはまだ戻らないのか?」
カイの言葉に答えたのはシュウト。
「魔物の数が予想よりも多かったようです」
「ゴブリンが異常発生したんだっけな」
「何でも千匹くらい出たらしいな」
「ま、アンポンタンもいるから問題ないだろ」
最初のコメントを投稿しよう!