新しい国を

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「じゃあそれでいくか....ドリー、俺たちは人族の一般常識が欠けてるからおまえが相談役な」 「え?わ、私がですか?」 戸惑うドリーを無視してシンバを呼ぶゲン。 「シンバ」 「はい」 「国を守る軍隊を作れ」 「はい?」 「他国がこの国に攻めてくるとは考えにくいが、脅威はどこにでもある....魔物や盗賊、それから悪魔とかな、そういうものから国民を守るんだ、やる気のある奴を集めて軍隊を作れ....シンバ隊長」 「は、はいっ!」 「ゲン、なかなかの大臣だな」 「うるせえよ、おまえも考えろ....ていうかおまえが考えろ」 「ははは、それじゃシュウトとケイト、それからミーとケイもいるか?」 「はい、ここに」 ニホン人のシュウトとケイト、猫族のミーとケイ。 「おまえたちはニホンで色々と学んできたな?」 「はい」 「この国の学校を任せる、教育委員会を発足させる」 「かしこまりました」 あの子供たちも立派な大人になっていた。 「そういえばポッチはまだ戻らないのか?」 カイの言葉に答えたのはシュウト。 「魔物の数が予想よりも多かったようです」 「ゴブリンが異常発生したんだっけな」 「何でも千匹くらい出たらしいな」 「ま、アンポンタンもいるから問題ないだろ」
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