新しい国を

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ポッチとアンポンタンは勇者パーティーとして世界中を駆け巡っている。 「あいつらは他国と友好関係を結ぶのに、とてつもない功労者だな」 「そりゃヒュドラとかサイクロプス討伐となれば国軍総出になるところを4人で片付けるからな....まあゲン、おまえなら一人でいけるけどな」 「えーと、それで旧ロマイクに関してはどうなさいますか?とりあえず中央だけでも形をつけた方がよろしいかと」 「ああ、俺たちが行って下地を作り、建築はニホンの柳沢さんからアンドロイドを借りて進めてくぞ」 「了解いたしました、それでは本日の会議は以上で終了いたします....お疲れ様でした」 ・・・・・・・・ 皆が帰った会議室。 「なあゲン」 「何だ?」 「向こうはどうなってるかな」 「向こう?」 「日本、俺たちが住んでた街とか家族とかさ」 「ああ....俺たち事故で死んだからな、こう言っちゃ何だけど保険金とかはそれなりに貰えたんじゃねえの?」 「おま....」 「今更だからな、そりゃ親父やお袋、妹はちったあ泣いたと思うけどよ」 「おまえの家、家族仲が良かったからな」 「おまえの所だって」 「ああ、姉貴が泣き虫だからな」 転生前の事は思い出したが、何かを出来るわけではない。 自分たちは日本で死んでしまったから。 だが、ここで生きているのもまた事実。 「今更だが不思議だな」 「ああ、本当に」 「カイ様!ゲン様!大変ですっ!」 アノンが飛び込んできた。
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