それぞれの招待

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薄暗い洞窟を抜けると、僅かながら明るさを感じる場所に出た。 木々が鬱蒼と繁り、生暖かい空気を感じる。 (何か臭うな....夢なのに) 獣道すらない森に入り、谷を越えた先で骸骨が振り返る。 「この先がおまえの居場所になる」 「は?この山の中が?」 「今からおまえを転生させる」 「転生?どこへ....」 「そこでおまえは試練に打ち勝ち魔王となる」 魔王と聞いてゲンは夢だと確信した。 (ラノベとゲームの影響かあ....) そんなゲンを突然の睡魔が襲う。 「目が覚めたら....病院....カイ....」 何者かの気配で目覚めるゲン。 (医者かナースか....) しかし、ゲンの目前にはそのどちらでもない様相の者がいた。 「え?」 それは人間ではなかった。 頭の両側には水牛のような角、身長は3メートルを越えている。 (な、なんだこの化け物はっ!)
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