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「あー!良い匂いっ!」
北野さん、テンション上がってる。
「はいはい、良い匂いですねー。北野さん、ちょっとぐらい静かにしてくださいよ。子供じゃないんだから」
「心はピュアなままだよ!」
「あ、祐ちゃん。準備、完璧。さすがね。……ちょっと、北野さん。うるさいですよ!あーあ、テンション上がりすぎだよぉ。……ほら、北野さん自分で用意してくださいよ!」
北野さんがスキップしそうな足で右手にお皿を持ってキッチンへ進む。
あはは。子供みたい。
「さ、私も用意しよう」
菜瑠穂さんが丁寧にお皿を運ぶ。
「……アマテラシマススメオオミカミノタマハク」
ハンバーグを入れながら北野さんが歌うようにつぶやく。
「ヒトハスナワチアメガシタノミタマモノナリ」
スキップしながらお皿を運ぶ北野さん。喋っている言葉が難しいのに、歌ってるみたいで、聴いていて心地よくて清々しい。可愛らしいその仕草も心地よく感じさせる。
まだ、北野さんはつぶやいている。
「さあ、食べるよー!」
いつの間にか、菜瑠穂さんも用意が終わってたみたい。
「「「いただきます」」」
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