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序章
これは僕がまだ女の子の手すら握ったこともない、純粋な少年だっころの話だ
僕が弱冠13歳、中学2年生の頃
当時の僕は容姿、性格ともに自信がなく、これといった才能もない普通の男子だった
登下校する中学校は徒歩15分程度の距離
その日は少し教室に残っていて、帰るのがいつもより10分程度遅かった。
昇降口で下足に履き替え、家路に着こうと正門へ向かう
普段、基本誰かと一緒に登下校なんてしない
友人こそいれど、同じ方面に変える友人はおらず、僕以外は自転車通学だ
その日は僕がいつもより帰る時刻が遅いせいか、正門にたくさんの生徒がいた
これは別に珍しいことではなく、僕がいつも帰るのが早いことで、見ることのない景色なのだろうと、
勝手に俯瞰していた
しかし僕はこの日、ただの一瞬の出来事が人生を変えるとは思いもしなかった。
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