heroic

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僕が扉を叩く音を 君がどんな思いで聞いていたかなんて これっぽっちも考えていなかった “自分だったら”に捕らわれていた ねえ、君は、どうしてほしい? 君の真の髄に触れたくって 手を伸ばしていた でも僕がしていたのは 君を癒し支えることなんかじゃなくて 君の大切な心を抉っていただけで でも僕はこれから先は 君が本当の心を見せてくれた時 それを守るために 君と僕で大切にしたいんだ 君の頬に手を伸ばした 温かい涙をなぞった 君のために声を出した 「君は泣いていいんだよ」と
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