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夏が来た
空に群れた青は濃く
真白い雲が天を突いていた
蝉の声 塩素の匂い
住宅街に響くきらきらした声
夏の音 夏の匂い
数年前の夏が蘇る
無敵だと思った“若かった”夏
あの夏にまだ囚われている
大人になったら忘れるのかな
「子供に戻りたい」って思ったら大人なんだって
私はまだ子供でいたいんだ
この幼い心を離したくて
でもこれより大切なものはないから
この幼い心を抱きしめる
一夏よりずっと長い恋
プールの思い出が脳を溶かしていく
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