The first encounter

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「……で、これどこに行きゃあいいんだ?」 「アイツが言うには、受付で『ある刑事』の名前出せば話は通してあるらしい。」 警察署内へ入り、受付と思われる所へ歩き出す。 「いやぁ……慣れねえなぁ、果たして俺らが入っていいもんか……」 「でも用があるからここを選んだんだろ。それに、アイツだけじゃない。 ーーー多分、『ここの誰か』も絡んでる。」 「それが、さっき言ってた刑事の名前か……」 話しているうちに、受付へと辿り着く。 「こんにちは。何か御用でしょうか?」 受付であろう女性が対応する。 「えーっと、俺達は……」 「『椎名 祐希』という刑事に、会いに来ました。」 「はい、少々お待ち下さい……」 確認をしてもらい、その受付の人がその椎名という人の場所まで案内してくれるそうだ。 「ご案内しますね。」 「ありがとうございます。」 「あざーっす」 そのまま廊下へ、受付の人の後についていく2人。 「敬語使うやっくんってなんか違和感」 「うるせえ。……まあ、こういうの、『先輩』に叩き込まれてるからな。自然と出来るように仕込まれてんだよ。」 「………納得したわ。」
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