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「入った……?じゃあ、ジュエルが埋め込まれてるっていうのか?」
「そういう事になる。埋め込まれたというより、『拾おうとしたら入られてしまった』らしい。」
「マジかよ………」
ジュエルを用いたどの現象よりも、ある意味衝撃を受けた。
「……そのジュエル事態に意思があるみてぇだな。お前んとこのアイツみたいに。」
「………あぁ!確かに!」
「ん?似たような事が起きたのか君に?」
「あぁいや!俺のはそんなんじゃねえっすよ。ただ、その不思議な現象が全部本当なら……そのジュエル、多分この町に出回ってるような物じゃないぜ。」
「ーーー『オリジナル』か。」
この町で出回っているジュエルには大きく分けて2つ種類がある。
1つは、文字通りライダーや怪人自身の力が内包された『オリジナル』。
もう1つは、それを元に量産された『レプリカ』のジュエルだ。
レプリカのジュエルは使用時間が限られており、力を発揮するとしても精々本来の力の半分程度しか引き出せない。(相性にもよるが)
それと比べるとオリジナルは、まさにそのジュエルに内包された戦士そのものがいるような状態になっており、100%の力を、相性が良ければそれ以上の力を発揮できる。
稀に、オリジナルの中でも特殊なケースをもつものもある。
例をあげると、輝の持つジュエルの中にまさしくそこに描かれている者がいるような状態になっているものがある。
「仮にオリジナルだとして、もしそれが組織にバレて攫われるような事になったら……」
「……面倒な事になるな。向こうのHP上昇率がUPしちまう。」
「流石。話が早くて助かるよ。
組織とやらにそのジュエル……もとい、『彼女』を攫われないようにしたい。そして、そのジュエルを何かしらの方法で取り出せないか調べてほしい。
………頼まれてくれるか?」
「ーーー分かった。任せろ。」
「ッオイ、即答過ぎるだろ。」
依頼を速攻で2つ返事で返して来る輝。
それに突っ込む耶俥とあまりにも即答すぎて若干驚き顔になる椎名であった。
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