The first encounter

23/32
前へ
/189ページ
次へ
あの後、具体的な事……その『女子高生』の詳細や、どのようにして護衛の事を持ち込むか……そんな会議を行い、また詳しい事は後日、という事になり解散になった。 「いやーーーしっかし、まさか警察と手を組むなんてなぁ。世の中どうなるか分からねえもんだぜ。」 歩きながらそんな事を呟いていく輝 「いい加減、もうこんな不可思議現象は真っ平御免と言いたいところだ全く……」 やれやれといった感じで、渡されたファイルを改めて目を通していく耶俥。 「にしても……やっぱり警察って全面的に協力って訳にもいかねえもんだな。」 「しょうがねえだろ。事が事だ。全部に取り掛かる労力がねえんだろ。もしくは見向きもしねえかのどっちかだ。あの刑事も言ってたろ。」 「………クソッタレだな。悲しい現実ってやつを聞いてみるとよ。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あの後、こんな会話があった。 「そういや、勇騎さんって結局どんな事に協力させられてんだ?やっぱ気になるぜ椎名さんよ。」 帰る時に、やはり気になったのか輝は先程勇騎の関わってる案件について聞いてみた。 「あぁ……確かに君らのリーダーがどうなってるのか気になるよね。軽く話しておこう。」 椎名は窓際におり、煙草を取り出そうとする手を止める 「………ここって禁煙なんじゃ……」 耶俥はそこに突っ込む。 確かに、至る所に禁煙のマークがあった。 おそらく吸うとしたら外に出ないといけないのだろう。 「ここで吸う煙草が1番美味いんだ。まあいけない事なのは分かってる。」 「いいのかよ。曲がりなりにも、お手本になるべき刑事さんだろ〜?」 「はは。返す言葉もない。まあ俺達はこれから同じ仕事仲間になったんだ。そのよしみとして多少目を瞑ってくれ。 さて、それてしまったが、彼についてはね……」 改めて一呼吸置き…… 「ーーー『怪盗』を追ってる。そのために彼に協力を得ているんだ。」 その内容を、話していった。
/189ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加