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『ヘッヘッヘ……用意周到ってのはまさにこの事、まずはお前らから捕まえて奴等の弱みを握る、そしてそこからジュエルを巻き上げ叩き潰す!!そういうナイスな作戦よぉ!!』
今この場にいる戦闘員……『イミテーション』と呼ばれる者たちの中でおそらくリーダーのような者がそんな事を言っている。
「それで手薄になった私達を狙おうっていうの?随分ナメてくれちゃってさぁ!」
赤い戦士……名前は『アクセル』。
彼女はその手に持つ剣、『エンジンブレード』を構えながら言い放つ。
「……あの、思ったんだけどね……」
ポップな見た目の戦士……名前は『ビート』。
彼女の脳内に、ある考えが過ぎった。
「え、ど、どうしました……?」
「……貴方達じゃ、『リベル』を倒せないから、私達を人質に取って反撃できないようにするって言ってるようなもの、よね?」
『リベル』。
その名前は、おそらく彼女達のリーダー的存在であろう。
そして、そのビートの推理を聞いたアクセルは……
「うわぁ……卑怯……しかも、狙うのが女子って更に卑怯だしカッコ悪い……」
『う、うるせえ!黙れぇ!!』
そう言い放つしかなった。滑稽である。
『そんな事言ってても、お前らが不利な状況な事には変わりねえ、今更謝ったって許さねえからな!!』
「完全に負け犬のセリフだよね」
「可哀想になってましたね、別に全く微塵も思うつもりありませんけど」
『キーッ!!貴様らぁッ!!』
悔しがる光景も束の間、イミテーション達は一斉に彼女達の元へ駆け出した。
「ッ!来ます!!」
「もう、しつこいんだから!!」
アクセルとビートは構え出す。
『もう許さん!!こいつら捕まえたらもうあんな目やこんな目にーーー』
<クルミ・スパーキングッ!!>
「ーーーォオラァッ!!!!」
アクセルとビートの頭上を飛び越え……誰かが、彼女達とイミテーションの間に入り、地面に向かって両拳を叩きつけ、爆散させた。
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