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「ーーーま、あの椎名って刑事が『理解してくれる奴』で面倒がなくてよかったってことだ。」
「だな、そこは救いだったわマジで。」
場面戻り帰路。
椎名という男との出会いは、お互いにとって有益なものであったという結論に落ち着いていた。
「はぁ、そろそろ何事もなく休みたいもんだぜ全く。いっつも厄介な目にしか合わねえし。」
改めて、頼まれた護衛についてため息をつきながら呟いていく。
「ま、大丈夫っしょ。俺達『最強』だし。」
そんな耶俥に対し、輝は当たり前の様にその言葉を口にした。
「……………はぁーーー………。」
「でっけえため息つくんじゃねえ!!目に見えて『まーたなんか言ってるよ』みたいな雰囲気出すなッ!!」
「慣れねえんだよ、お前の謎の自信たっぷりな言い草がよ。」
「んだよ、恥ずかしいのかやっくんよ?ん?」
「うるせえ。」
「そうだ、折角だしちょっとこいつの住所んとこ、場所だけでも確認しとこうぜ。」
「疲れた、1人で行けよ」
「俺1人じゃもしなんか言われたら困るだろうが!それに今のうちに把握した方がそれこそなんかあった時に面倒なくていいだろ?」
「………確かに、それは一理あるな。」
「だろ?」
このままいってもどうせ引っ張られてついてこられる目に遭う。
そんな事を思いながら諦めて向かおうとするが………
ーーーその時、爆発音が鳴り響いた。
「「ッ!?」」
爆発音のする方向へ向ける、距離は近い。
「やっくん!!」
「はぁ……ひと段落ついたってのに…!!」
すぐさま、2人は走り出していく。
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