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しばらく走り、角を曲がった先………
「着いた!あそこだ!!」
「………ん?」
辿り着いた先にいたのは……2人。
1人は、リベル達率いる者達と対する、組織の手先である『イミテーション』だ。
そしてもう1人は……学生服を着た女だ。年は輝や耶俥とそう変わらない様に見える。
「………あの女………」
「んあ!?どうしたやっくん!?」
一刻を争う状況だが、耶俥は何か勘づいたような様子だ。
「………これ、あれじゃね?」
「は?」
耶俥は手に持ったままだったファイルを輝に見せる。
「ーーー来ないでッ!!」
そこに記載されていた女子高生。
そして今、襲われそうになってる女子高生。
綺麗なショートカットの黒髪。
学校帰りだったのか制服であり、遠目なのだが輝達よりは背が少し低めに見える。
体格は細く、それでいて綺麗なスタイルだ。
ーーーなんの因果か、なんと護衛の対象と出会ってしまった。
「………これ、もしアイツ死んだら俺らのせい?」
耶俥が縁起でもない事を言ってる間に、輝は鞄を投げ捨て走り去った。
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