The first encounter

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ーーー所変わって、某大学。 「ーーーハッ!!なんか数ページ前、何かしら青春の微エロ表現を感じた気がする!!例えて言うならキスと思いきや耳打ちみたいな!!」 「気のせいです。そして黙れ」 「あぁんひどぅい」 『教授室』と書かれている部屋。その中から聞こえて来る声。 本当にそこから聞こえて来る会話なのか、果たして空耳なのか、それは極一部の人間しか分からない。 ………というか、俺ぐらいか。 置いてあるメモ用紙の内容をただひたすらパソコンに打ち込むという単調な作業をしている男、『耶俥 誠司』。 彼が災難と感じるこの風景は、今に始まったことでは無い。 「無駄な事考えてないでさっさと仕事片付けたらどうです?」 「バッカオメー無駄とはなんだね無駄とは、3大欲求の中でも最重要項目をこの私にほっとけと言うのかね?」 「重要かどうかは自分自身が決める事だ、アンタの主観で決める事じゃない!」 「そういう奴に限ってむっつりスケベだったりするのよね」 「誰がむっつりスケベだはっ倒すぞ」 「はあー?別にやっくんに対して言ってないですぅー!そういう例えで言っただけですぅー!喰いついたって事は自覚があるって事ですよねぇー!やーいやーいやっくんのエッチスケベへんたーい」 「反論する気はねえが腹立つから喰らえ!!」 近くにあった消しゴムを投げつける。 「バカめ、甘いわぁ!!」 「なんだとぉーーー!?」 それをキャッチ&何故か複数リリースで耶俥を撃退する女性。 ………ここの教授室。その部屋の主『影宮 哀奈』。 信じられないかもしれないが、彼女は若くして物理学の教授にのし上がった天才なのである。 学会でも表彰され権威あるお方……の筈なのだが、その実態はご覧の通りである。
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