prolog

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総帝はその様子を何処か満足そうに見ていた。 そして、総帝は一体の使い魔を呼んだ。 「ザント」 『どうしたんじゃ?』 呼ばれ、出てきたのは白銀の鬣と緋色の瞳を持つ大きな獅子だった。 男は急に現れた獅子に驚き、後退った。 総帝はそんな男を見て、そしてザントと言われた獅子を見て言った。 「この人と皆が助けた人たちを救護班が居る場所へ連れて行ってあげて?『皆の邪魔になるし、これじゃ、私も上手く動けないから』」 総帝は途中、本音の部分を念話で伝えながら言った。 言われた獅子は頷き、男の首元を加え持ち上げたまま、どこかへ駆け出した。 総帝は駆け出した獅子を見送ったあと、魔法で翼を出し、銃と対になっている淡緑色の弓を手に、下の様子を見渡し、ある場所へ矢を射った。 射られた場所にはやはり、今にも殺されそうになっている者達がいた。 助かった者達は理解が追いつかないらしく唖然と屍になった魔物を見ていた。 そんな、唖然としている者達を見て総帝は呆れながらも何度も様々な場所に弓を射った。 ある程度、魔物を屠った総帝は下に降り、徐に異空間を開いた。
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