始まり

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久しぶりに私と私の部隊─零番隊─総出での任務が終わって今、私はギルドマスターの所へ報告に行くところだ。 今回の任務は、大規模な魔物の大群の殲滅だった。 (仕方の無いことだけど...また、私は沢山の魔物の命をこの手で屠ってしまったわ....) そう思いながらも私はギルド《悠久の翼》のギルドマスター室に続く道を歩いていた。 私が近くを通ると職員や他の隊員は皆、私が過ぎ去るまで頭を下げる。何時もの光景。 そんないつもの光景を横目に私はギルドマスター室へ急いだ。 (私は何故、嫌いな人族と一緒に居て、そして助けているのか....いつもながら自分が分からないわね) *** やっとマスター室に着いてノックをして入室の許可を貰って部屋の中に入った。 中に入ると沢山の書類に囲まれながら目の前の書類に判を押してるギルドマスターが居た。 ギルドマスターは名前をラクス・ゲリンゼルと言って天色の髪に紺色の瞳の人族で私の親代わりでもある。 人族嫌いの私がこの人が親代わりなのを甘んじているのはこの人は純粋な人族じゃなく、エルフ族の血が流れてるからだ。 見た目は若く見えるが100歳は越えている。
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