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「マスター、大規模の魔物大群の殲滅任務、終わりました。私達、ギルド所属の冒険者や隊員は死者は無く、大小の怪我はありましたが全員、重傷という程ではないのですぐに現場に復帰できると思います」
私は早く部屋に戻りたい一身でさっさと報告した。
報告を聞いたマスターは書類に向けていた視線を私に向けて不満そうな顔をした。
(いつもながら思うけど何故、この人は私にお父さんと呼ばれたいのか意味が分からないわね)
そう、この人が不満そうな顔をしてるのは私がこの人の事をマスターと呼んだからだ。
いつもこの人は私がお父さんでは無く、マスターと呼ぶと不満そうな顔をしてジトーッと見て抗議してくる。
それに私が呼ばない限り、話そうともしない。面倒くさい。(職員達に見せたら驚くだろうねぇ...)
「はぁ、お父さん。報告はそれだけだから私は部屋に帰るわね」
「あぁ!ちょっと待ってツバサに話があるんだよ」
さっさと部屋に行きたくて仕方なく呼んで部屋を出ようとしたら呼び止められた。
正直、嫌な予感がするからそのまま聞かなかったことにして部屋を出たかったがそれが分かったのか、素早く私の所に来たマスターに手を捕まれてそのまま、部屋の中にあるソファーに座らされた。
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