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この話を聞いて何故私達がこの国にいるのかみんな、不思議に思うだろう。理由は簡単。
私がマスターに保護され、拒否したにも関わらず、強制的にマスターが私の保護者になったからだ。
そして、何故かマスターはこの国にギルド《悠久の翼》を建設し、マスターの仲間がギルドに入り、ギルドが大きくなり、世界最強のギルドになった。
世界最強ギルドになった時、私はマスターの命令で強制的に総帝の座に着いた。
でも、私は人族を助ける気にはどうしてもなれなくてマスターに言われたことに最初は従わなかった。(従う理由もないしね)
でも、何もしないで居るのもヒマだし、なんか嫌でフードを深く被って狐のお面をして正体が分からないようにして獣人や多種族が関わっていそうな任務と人族とあまり関わらない任務をすることにした。(まぁ、絶対に言わないけど、一応、ここまで育ててくれたお礼の意味もあるわよ?)
勿論、獣人族などの多種族が関わっている任務は多かった訳でも、まったく無いわけでもなく、一定の数あった。
そんな任務で助け、保護し、身寄りのない者の中で実力のある者を零番隊と言うことで私の元に置いた。(ちゃんと本人の了承は貰ってるわよ?)
他の身寄りのない者や身よりのある者は私が責任を持って信頼できる人の元や親族の元へ帰した。
*閑話休題*
マスターの言ってるあの子は、5人の中で幼い頃から人族に暴行などをされていた。幼い頃から植え付けられた恐怖心は今でも心の奥底に存在していて見た目が人族のマスターやギルド職員達を怖がっている。
ただ、凄く優しいため、人族を恨むことも無ければ嫌うこともしない。だからこそ、戦場などで怪我をした者が居たらたとえそれが人族でも助け、怪我を癒やす。
私が人族を助けたり、癒やすのは義務でやったのとやらなかった場合、面倒なことになるからだ。何せ私は嫌だと言っても総帝なのだから。
まぁそんなこんなで、私はあの子が人族しかいない学園に通うのは反対なのだ。それに獣人族であり、身寄りのない私達には戸籍がないのだから行かなくても困ることはないのだ。
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