prolog

5/10
26人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
魔物との膠着状態が続いている中、青銀のローブを着て深くローブを被っている者が今にも魔物に食い殺されそうになっていた男達に念話を使って声を掛けた。 『“遅くなり申し訳ありません。貴方方は引いてください。後ろには白の部隊もいるので傷を癒やして貰ってください”』 「総帝様っ!」 「それに零番隊の皆様までっ!」 「ありがとうございますッ!」 唖然と6人を見ていた男達は話し掛けられたことで我に返り、そして話し掛けられた事への感動と安堵で喜びの声や泣いているような震えている声で青銀のローブ─総帝─にお礼の言葉を言い、6人に何度も頭を下げ、仲間たちの肩を借りたり、貸したりしてゆっくりとだったが後ろに下がっていった。 総帝はそんな男達を見送り、周りに人が居ないのを確認したあと、魔物と睨み合っている灰色のローブを着た5人に指示を出した。 「これより、魔物の殲滅を開始します。 5人は自由に行動してください。勿論、逃げ遅れた者達を援護しながらです。良いですね?」 「「「「「ハイッ!」」」」」 「では、貴方たちに限ってないとは思いますが、正体を知られないように気を付けて行きなさい!」 総帝が声を張り上げると5人はそれぞれ返事をし、自分の魔武器や使い魔を呼び、掛けだした。 そして、それが合図だったかのように魔物達も行動を再開した。 戦いの第2幕が開かれた瞬間だった。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!