1,高橋 彩花(あやか)

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次の日。 やっぱり、金曜日ともなるとかなり疲れがたまる。しかも、今日は遅刻ギリギリ。 憂鬱な気持ちで教室に向かっていると、教室が何やら騒がしかった。  「私が盗ったって言いたいの!?」  「だから!違うって言ってんじゃん!」 誰かが喧嘩しているらしい。 ざわめく教室の真ん中にいたのは…… 咲妃と綾乃だった。  「私はただ、キーホルダーなくしたから、どこかで見なかったか聞いただけでしょ!」 綾乃が苛立たしげに言った。  「言い方が悪いって言ってんの!」 咲妃もかなり怒っている。  「第一、なくしたあなたの責任でしょ」 真奈も綾乃に向けて言い放つ。  「そうだけど、聞くのは自由でしょ?それとも、何か心当たりでもあるの?」 綾乃が真奈を睨みながら言う。 どんどん険悪なムードになっていく。 めんどくさいな……と思いながら、私は鞄を片付け始めた。
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