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次の日。
やっぱり、金曜日ともなるとかなり疲れがたまる。しかも、今日は遅刻ギリギリ。
憂鬱な気持ちで教室に向かっていると、教室が何やら騒がしかった。
「私が盗ったって言いたいの!?」
「だから!違うって言ってんじゃん!」
誰かが喧嘩しているらしい。
ざわめく教室の真ん中にいたのは……
咲妃と綾乃だった。
「私はただ、キーホルダーなくしたから、どこかで見なかったか聞いただけでしょ!」
綾乃が苛立たしげに言った。
「言い方が悪いって言ってんの!」
咲妃もかなり怒っている。
「第一、なくしたあなたの責任でしょ」
真奈も綾乃に向けて言い放つ。
「そうだけど、聞くのは自由でしょ?それとも、何か心当たりでもあるの?」
綾乃が真奈を睨みながら言う。
どんどん険悪なムードになっていく。
めんどくさいな……と思いながら、私は鞄を片付け始めた。
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