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息子ふたりが幼児だったころ、面白い発言をするたび紙に書き留めていました。
それを抜粋して投稿コーナー風に書き直してみたものがこちらです。
ささやかな笑いですが、よければちょこっとのぞいてみてくださいね。
◆その1──2歳2カ月
一家団欒している最中に電話が鳴った。
もれなく電話を取りたがるお年頃の、ぼく。
走って電話に飛びつくと、張り切った声で受話器に向かって、
「もしもし、おにぎりたべたいんでしゅ」
(よっぽど飢えてたのかな? ちなみにセールスの電話でした)
◆その2──3歳0カ月
病院の待合室にて。
ママに抱き上げられていたとき、真横の椅子に座っている男性の頭が目に入る。
じっと見下ろし、不思議そうにボソボソッと、
「あれ……あのおじさん、かみがない……」
(しかも2回も言いました。おじさん聞こえなかったみたいだけど、
聞こえないふりしてたのかも)
◆その3──3歳7カ月
ママとお風呂に入っているとき、質問される。
「今日、幼稚園で何したの?」
「おならしたの」
(……大仕事だったねー)
◆その4──4歳1カ月
手をぶつけて、痛い痛いと大騒ぎ。
「大丈夫。すぐ治るよ」
「いたい~! 10年いたい~!」
(そ、それは大変だ)
◆その5──4歳1カ月
新築工事をしている家が、きのうよりもずいぶん出来上がっている。
横を通りながら感心して、
「もうすぐできそうだね。あと2分くらいじゃない?」
(そ、それは無理だ)
◆その6──4歳5カ月
かぶりの服を着ようとしたけど、頭がはいりにくい。
「頭大きいねー」
とママに言われて、得意そうに返事する。
「ぼく、脳みそいっぱいあるよ。だって頭が大きいし、石頭だからね!」
(帽子は普通サイズでした)
◆その7──4歳9カ月
自分の肩をさわりながら、ママに質問する。
「なんで、手ってここからはえてるの?」
(ばあばの足の外反母趾を見たときも、なんではえてるのと訊きました)
◆その8──5歳3カ月
お風呂あがり、自分のタマタマをつまんで、すごーく嫌そうに訴える。
「ぼく、これきらい~」
(しわしわなのが嫌だったらしいですよ……)
◆その9──5歳3カ月
テレビに映っている日本地図を見て、ママが質問。
「これ、何か知ってる?」
「天気予報」
その後、タワシが映っていたので、ママが質問。
「これ、何か知ってる?」
「くり」
(天気予報って実は子どもの人気番組)
◆その10──5歳5カ月
自分の腕に鳥肌がたっているのを発見して、すごーく嫌そうに訴える。
「これきらい~。とって~」
(その8では、取ってと言われなくてよかったなー)
子どものおしゃべりは、奇想天外、摩訶不思議。
もちろん行動だって奇想天外です。
タンク上に、手を洗うための蛇口がついてるタイプの、水洗トイレ。
子どもが用を足したあと、しばらくしてからのぞいてみたら、トイレ内が洪水だった。
受け皿(?)の小さな穴に、子どもがトイレットペーパーをぎゅうぎゅう詰め込んだんですね。
で、そこからあふれた水が、床まで流れ落ちたわけ。
これ、一度や二度ではありません。
さらに、洗濯機の排水ホースを、勝手に床の穴から引き抜かれたことも。
そんなこととは夢にも知らず、普通に洗濯していたら……。
ホースから水が噴出、廊下まで大洪水!
あれには心底驚いた。忘れられない思い出です。
そんな無邪気な、無邪気すぎる子どもたちの、これも忘れられない名言を、最後にふたつご紹介します。
◆その11──4歳5か月
「大きくなったら何になりたいの?」とママに訊かれて
「はっぱになりたいの」
「はっぱ? どうして?」
「はっぱは、おはながさくんだよ」
(七夕さまの願いごと。短冊にもそう書いていたと、あとで幼稚園の先生から聞きました)
◆その12──4歳9カ月
道ばたにしゃがんでアリの群れを見ていたら、同じくらいちっちゃな虫が混じってた。
「これは?」とママにたずねると、
「これはアリさんじゃないねえ。なんだろう」とママ。
「虫さん、笑ってるよ」
「お顔が見えるの?」
「うん。小さいけど、おかお、見えるんだよ」
(季節は春。ぽかぽかあったかい、幼稚園の帰り道でした)
寒い日が続いてるけど、もうすぐ4月、いまは春。
笑顔を忘れずにいきたいですね。
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