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腹ペコ坊主、捕まる。
「え?」
「二人でやると気持ちいいんだって。よく高校生とかお互い触りながらやるって聞いたことない?」
隆寛の体に近づいた正嗣は、体に覆いかぶさり、手を伸ばして下腹部を触る。
「い、いや、でも、あの…」
「どうせ一人も二人も変わらないからさ、一緒に気持ち良くなろうよ」
訳の分からない理屈をこねながら、正嗣の手が法衣の中へ滑り込み隆寛の内股をさする。
「…あっ」
火照った体には内股を触れただけでも感じるのだろう。隆寛の体が、ビクンと揺れた。
「いいから、しようよ」
内股から直接、隆寛のモノに触れる。
「うあ…ッ」
触れられて思わず隆寛は声を上げた。既にそり返っていたそれは正嗣の手で上下に扱かれてさらに膨張していく。
「あ…あっ、は…ッ」
二人で、なんて言いながら気づいたら正嗣が隆寛を弄っていた。単に正嗣が触れたかっただけ。
隆寛の喘ぐ声と顔に正嗣の身体も火照る。
(何だこれ、エロすぎる…)
はだけた法衣に高揚した隆寛の顔。もっと、もっとエロくしてやりたい…
「…!」
正嗣は手の動きを止めてソレを口に含んだ。
「な、なに…っ、や、だめ…っ」
口に含んだだけでさらに膨張するそれを正嗣は自分の舌で舐めていく。自慰を超える快楽に、隆寛は思わず顔を手で覆う仕草を見せた。
が、正嗣がその手を払いのけた。隆寛は驚いて正嗣を見ると、舐めながらニヤリと笑う。そしてさらに強く口と手でしごいていく。
「や、あっ、あっ…も、出るって…あ」
「だしなよ、見ててやるから」
「んっ、あああッ…!!」
「ツッ…!」
ドクンと隆寛の身体が大きく仰け反り、白濁したそれが正嗣の顔にぶちまけられた。
「や、やりすぎです…っ」
自分の体に跨≪またが≫っている正嗣を見ながら、隆寛が非難する。
顔を真っ赤にして。
それを見て正嗣は笑いながら、こう言う。
「…でもさあ、気持ち良かったんだよね、イッたんだし」
「そ、それは…」
言い澱む隆寛の耳元で、正嗣がそっと囁いた。
「オレはまだイってないんだよね…、ねえ入れて良い?」
ゾクッとしたのと同時に、この先へ進もうとする正嗣に隆寛は驚く。
「い、入れるって…、どこに」
「ここに」
正嗣は今から入れようとするところに触れると、隆寛は頭を左右に振る。
「ちょっ…!む、無理って…!そんなの…!」
「あ、ようやく敬語じゃなくなった」
え、とキョトンとした隆寛にキスをする。
「んっ」
そっと舌を入れてきた正嗣に、隆寛は驚きつつも払おうとしない。それを良いことに正嗣は指を入れていく。
「い、いた…ッ、む、り!」
「まあまあ」
ゆっくり慣らしながら、キスをする。いつの間にか隆寛も舌を絡めてきた。
(OKなんじゃん)
正嗣は一旦体を離すと、服を脱ぐ。
「商売道具の衣装、汚れちゃうよ。良いの?」
「〜〜っ」
軽く正嗣を睨みながらも、素直に法衣を脱ぐ。
お互い、裸になった途端、サカリがついた動物のように正嗣が隆寛に抱き付く。
「お、おいっ」
首筋から胸板、乳首…と、身体を舐めていく正嗣に隆寛はたまらず声を上げる。
そして指を入れてかき混ぜてゆくうちに、隆寛は痛みではない声を上げていた。
「あ、あ…、そこ…やめ…」
「やめない…、よっ」
慣れてきた頃に、正嗣は大きくなった自分自身を当てる。
「もう、我慢できない…、力、抜いてて」
「…!う、ああッ!」
痛みが先行し、正嗣の身体を押しのけようと手を使って反抗する。正嗣はそんな隆寛の身体を抱きしめてゆっくりと進んだ。
「すぐ、ヨクなるから…ッ、我慢して…」
「あ…、あ…、んん…ッ」
痛みで歪んでいた顔が、気がつくと艶っぽい顔になってゆく。それに気づいた正嗣は一度大きく奥まで突いた。
「ひ…!ああッ、やあ…ッ、ああッ」
卑猥な音が聞こえてきて、羞恥と気持ちよさで隆寛はもううっすら涙を滲ませる。
「ごめ…、もう、限界…ッ」
正嗣が切なそうにそう宣言すると、隆寛は正嗣に抱きついてきた。
「んん…ッツ、ああっ!!」
正嗣はそのまま、隆寛のナカでイってしまった。
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