女風(女性用風俗)

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『レナさん。フォローありがとうございます。シエルのツカサです。よろしくお願いします』  フォローして暫くしてからツカサからフォローバックと共にDMが届いた。フォローした事へのお礼だけか書かれた短いものだった。何か返した方が良いのだろうか。あまり長過ぎても困ると思い『こちこそ、フォロバありがとうございます』とだけ返信した。  ツカサというセラピストのTwitterをフォローしDMを送ってから数日経ったが、特にそれからは何も無く、呟きも写メ日記の更新情報が殆どで、レナもフォローしたからといって「いいね」をしたりなどせず、更新された写メ日記を見たりするだけに留まっていた。 「レナちゃ〜ん」  仕事が終わって着替え終えた時、エレナから声をかけられた。 「Twitter見たよ、早速シエルのセラピさんをフォローしたんだね!しかも年上の新人さんじゃない。レナちゃんって年上好きだったんだ」 「違いますよ。フォローしたのは単なる興味です。そういえば、エレナさんが好きなセラピストさんって誰なんですか?」 「私はシン君っていうナンバー3の子かな」  エレナは嬉しそうに自身のスマホ画面を見せた。レナも検索したTwitterのシンのアカウントだ。シンの写真は顔にモザイクはかかっておらず、髪は茶髪のウルフカットと今風の若者だ。 「私が女風を知って、初めて利用した時のセラピでね。今はアパレル関係の仕事をしながら、仕事のあとにセラピをやってるんだ」 「若いんですね」 「若いよ。年下だし。最初はねチャラチャラしてる印象だったけど、中身は凄い真面目で。まだぎこちなかったんだけど、一生懸命なところに何か魅力を感じて。最初は性感マッサージだったけど、今はデートコースが多いかな。私がこの仕事してる事を話したら、シン君も共感してくれてね、何か話してると楽しくて。ほら、この仕事って相談出来る人は限られるじゃない。ソープとセラピストは異なる部分はあるけど同業者みたいだし、気楽に悩みや愚痴を言えるから、今は私の活力の元みたいな存在だね」  シンの話をするエレナはどこか楽しそうで、明らかに女風ライフを楽しんでいる様だった。いや、実際 女風というカテゴリーがエレナに与えた影響は少なからずあっただろう。    エレナはレナが入る前、指名が伸び悩み待機する時間が多く、やり場の無いストレスで新規の客に悪態をついてしまい、口論になった事もあったという。そんな彼女が女風を利用し始めた事で気持ちが満たされ、利用する側の気持ち、もてなす側の気持ち両方を理解出来るようになった事で接客態度を改めたのなら、今のエレナがナンバー入り間近なのも納得がいく。
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