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通院に、日々の生活など。色々維持していく為には働くしかないないが、いつ恵子の症状が悪化するか分からない。以前みたく時間やこちらの都合など関係無しに電話が掛かってくる事も考えると、時間の自由が効く職場が理想だ。しかし現実はそう簡単には見付からず、最後の手段で見つけたのが、吉原での風俗だった。
自分の身体を売るなんて、と抵抗はあった。しかし、時間の自由が効いて尚且つうまくいけば高収入が得られる。躊躇していては手持ちのお金が底をつき、恵子の通院も生活も保証出来なくなってしまう。美奈子は決心した。
『エデン』には面接時に恵子の認知症の事を包み隠さず話した。店長は理解をしめしてくれて、何かあった時は遠慮なく早退してくれていいと言葉をかけてくれた。
風俗の世界は様々で、多種多様な女性達がいるように店舗のスタッフも様々いる。初めてのお店だったが、親切な店長で美奈子は安堵した。
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