求める先-side松本亮雅-

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「なぁ……もう挿れたいんだけど」 既に呼吸を乱している優斗にイタズラっぽく言った。 顔を真っ赤に染め、ふるふると首を振るものだから余計にいじめたくなってしまう。 「し、死ぬ……」 「大げさかよ。大丈夫だ、気持ちよくしてやる」 「あっ……は、指……抜いてっ……」 煽るような余裕のない顔に性器が反応する。 額に汗をかくほどの優斗は初めてだ。 指先を折って前立腺を掠めながら、既に濡れている下着をずり下ろした。 「!」 「優斗……」 男の割に綺麗な陰茎を握ると、それを口内へ含む。 ビクッと震えた優斗の表情を見なくても想像がついた。 「あぁっ、ん、そ、……っこは、ハッ……」 エロい…… 快感に身をよじる姿も愛おしい。 「んん、はぁ、亮雅さん……あん、ふぅ……」 亀頭を舌先で転がし、吐息を震わせる優斗にも容赦なく裏筋を責めた。 こうして男のモノを咥えている自分自身が怖くもあり、同時に椎名優斗という男の存在が大きくなっていく。 優斗さえ良いのなら、どんな場所であろうと俺は堂々とこいつが好きだと言うだろう。 「ぅ……あ、ン……はぁ、は……んぁっ」 先端を甘噛みした瞬間、優斗はガクガクと体を痙攣させて濁った汁を口内に吐き出した。 舌に絡みつく汁を飲み込み、未だ敏感な鈴口を数回舐めた。 「はっ、はァ……ぁ……ふ、んっ」 「……頭は痛くないか」 「ない……、っはー……んぅ……」 幅広のソファを買っておいて正解だった。 恥ずかしさに枕を抱きしめ、開いた脚を閉じようとする優斗が可愛くて仕方ない。 そうはさせない、と脚を押さえ再びM字に開脚させる。 「1人だけで気持ちよくなるなよな」 「っ、見……ないで」 それはできない約束だ。 ヒクヒクと律動している陰茎がかなりエロい。 俺のモノは勃ち上がり、ひどく快感を欲している。 下着を脱いで先端を穴に当てれば、何かを察した優斗が声を上げた。 「い、やっ……」 「嫌じゃない」 「はんっ、あ……だめ……っ」 「ゆっくり挿れんぞ」 出したばかりの体は至極敏感で、俺の陰茎の先を挿入しただけで卑猥な汁を垂らした。
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