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女子会
るみちゃんは約束の時間を少し過ぎた頃にやって来た
ショッピングモールの中のフードコートの人混みの中からその姿を見たとき私に笑みがこぼれた
やっぱり友達はいいな、安心する
「なみちゃん、お待たせ」
「久しぶり、今日はありがとう」
昔から、私が失恋する度にるみちゃんは私の話を聞くと言う大事な役目を担っている
私たちは連れだって歩き始めた
「で、どうしたって?」
るみちゃんは面倒な話はすべて省いていきなり確信をつく
「私、心の中からいなくなったんだってさ。なかなかのポエムでしょ?まさか彼がポエマーだとは思わなかったわ」
私はハハハと乾いた笑いをこぼした
「詩人だね」
「うん」
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