魔の土曜日

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魔の土曜日

裕紀さんと別れて、2回目の土曜日の朝、ナベから少しだけ会いましょうと誘われた 魔の土曜日 裕紀さんがいない週末 美容室の予約が入っているので、少し迷った それでも、今日が魔の土曜日であることが背中を押した 『美容室が終わって、時間がもし合ったら少しだけ会いますか?』 『やったー。じゃあ、終わったら連絡して』 携帯を握ったまま大きく息を吐いた 私はバカだな 会いたいのは裕紀さんだけなのに、他の人に会ったって、その気持ちが埋まるわけがない 私はため息を一つつくと出かける仕度をはじめた
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