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占い師 その2
「こんばんは、七海子さん今日はよろしくお願いします」
電話の向こうから占い師の声が聞こえると、小さく深呼吸をして云うべき言葉を思い浮かべる
「こんばんは、よろしくお願いします」
少しかすれた声でそう言うと、占い師がすぐに答える
「今日はどうされましたか?」
その瞬間に、いい年して恋愛相談なんて滑稽だなと思う
「あのぉ、3年近く付き合った彼から1ヶ月間連絡がなくて…」
言葉を選びながら状況説明をはじめる
占い師が相づちを打ちながら、私の話に耳を傾けているのが分かる
「彼が今、私の事をどう思っているのか、自然消滅を狙っているのか見ていただきたくて」
占い師は私のその言葉にすぐに答えを出した
この占い師は霊感のある占い師だ
「彼は七海子さんの事を考えてない訳じゃないですよ。彼は自分に自信をなくしてるみたい。七海子さんからの連絡待ってるみたいですから、元気?って連絡してあげて」
気持ち的には別れる気ですよと言われた方が諦めがついたのに
そう思いながらお礼を言って電話を切る
求める答えはこれじゃなかった
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