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イケてる組が大きな声で爽やかに下を連想させる言葉遊びをしていたものですから、周りの他のグループの学生はまた何か始まったと横目で見ております。
それを察知したイケてる野球部員は「よし、みんなでやろうぜ!」と教室の各グループをお誘いします。他のグループの学生が困惑していると、「タカモリ。お前、面白い3文字を言ってみろ!」と無茶ぶりをするではありませんか。
タカモリ君というのは、イケていない組に属し、時たまイケてる組に愛をもっていじられる愛すべき存在です。そんなタカモリ君は戸惑いながらこういいました。
「キムチ」
思ったより面白かったのでしょう。クラスの一同は少しの静寂の後、クスクスと肩を揺らして笑いました。無茶ぶりをした野球部員は、
「タカモリ、やるじゃねえか。よし、次はサトウ、お前だ」
とさらに畳みかけます。サトウ君は恥ずかしそうに、
「ポパイ」
と答えました。さらに教室はドカーンと笑い声に包まれます。
イケてる組はイケてない組の意外にあった笑いのセンスに驚愕したといいます。それと同時に掘れば良い物が出てくることが分かったのか、やはり他のグループにも一緒に3文字の言葉遊びを再び提案しました。
アウトローなグループはそんなくだらないことができないといい、提案を承諾しませんでしたが、普通なグループ、イケてないグループも参加し(ほぼ強制参加だったようです)、クラスの8割が参加を表明したことで自体はより大きなクラスの催し物にまで成り上がりを見せました。
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