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そんなとき、あたしは画期的なプログラムに出会った。
パパの友達のお医者さんから、ダイエットのモニターに誘われたのだ。
正式に認可されたのだが、まだ認知度が低いとのことだった。
当初はそのお医者さんは、自分の息子をモニターにするつもりだったらしい。が、その息子はダイエットが必要な体ではなく、他を探してあたしになったそうだ。
そうだよなぁ…彼はあたしと小中学校の同級生だったから知っているよ。スリムなイケメンだもん。
あたしがモニターになって、瘦せてきれいになったら彼は驚くかな?
これは純粋な医療用として開発されたが、この話を聞くと美容業界がほっとかないだろうなぁーとあたしは思った。
それは一定期間、人間を強制的に眠らせるのだ。眠っているあいだは食事をとらないから、その期間は自身のエネルギーを生命活動に使用する。
それによりカロリー消費され、眠っているあいだに瘦せるというわけだ。
熊などの冬眠を応用したもので「睡眠ダイエット」と名付けられた新しいダイエットだった。
もちろん医者の厳しい管理のもとでおこなわれる。
睡眠から覚めたときに困らないように、筋力と体力の管理もなされるそうだ。
あたしは6ヶ月で20キロのコースにした。あんまり急激過ぎると体にきつそうだったから。
もっと短期間でとか、もっと多くの減量をのぞむときなどは、体に電気刺激をあたえるオプションの出来るそうだが、あたしは普通のコースにした。
ただこのダイエットの難点は、数か月は学校とか仕事を休まないといけない。
美容用になるには、ここが問題になるのだろうけど。
まぁそれは、これから色々改善されるのだわ。
楽しみだなぁー。
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